どんな検査? |
血清鉄とは、鉄を運ぶトランスフェリンと言う蛋白と、血漿中で結合している鉄の事で、血清中の鉄を測ります。また、病院などでは、このトランスフェリンの量を、どれくらいの鉄量と結合できるかの鉄結合能力に比例している総鉄結合能(TIBC)や、結合していない不飽和鉄結合能(UIBC)として表されています。また、血清鉄の値には、日内変動があり、朝方には高く、夕方には低くなり、採血時間が検査に影響します。 |
何がわかるの? |
主に鉄は、赤血球(ヘモグロビン鉄)、肝臓(貯蔵鉄)に存在しますので、貧血や肝障害の検査に有用です。また、他の病気に伴う貧血などにも有用です。
低値の場合、鉄欠乏症貧血、慢性関節リウマチ、悪性腫瘍など。高値の場合、再生不良性貧血、溶血性貧血、鉄過剰症、肝炎、肝硬変、慢性アルコール中毒などが疑われます。 |