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酸化ストレス検査

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酸化ストレス度・抗酸化力を測りませんか?

フリーラジカル・活性酸素の研究は、医学・生化学の分野では最先端の研究の一つです。
フリーラジカル・活性酸素によって、人間の体の細胞や分子がどれくらい傷ついているか、
また過剰なフリーラジカル・活性酸素を消去する力を
どれくらい持っているのか(抗酸化力)を短時間で検査することができます。

活性酸素・フリーラジカルって何?

酸化ストレスとは、生体内で発生する活性酸素種の産生と消去のバランスが崩れ、
生体の酸化還元環境が酸化状態に傾く状態です。 すなわち活性酸素が過剰になる状態です。
活性酸素・フリーラジカルの発生は、生命維持活動の中で避けられないものです。
安定した生活下で成人は、1日最低500Lの酸素を消費しています。
この肺から取り込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンにより全身の細胞に運ばれます。
細胞のミトコンドリアでは、酸素は糖質から電子を奪い、スーパーオキシド(活性酸素)、
過酸化水素(活性酸素)に変化し、ヒドロラジカル(活性酸素)を経て水になります。
すなわち酸素は何度か活性酸素・フリーラジカルに変わるのです。
この反応系は「ミトコンドリア伝達系」と呼ばれ、食事で摂取した糖質がこれによって
アデノシン三リン酸(ATP)というエネルギー物質に変わるのです。
人が「呼吸をし、食べ物からエネルギーを得て生きて行く」という生命維持活動をする以上、
活性酸素の発生は避けられないのです。

活性酸素の良い面は?

活性酸素は高い反応活性を持つため、外部から入り込んできた異物(細菌やウイルス)を排除できることが分かってきました。
例えば白血球などの好中球やマクロファージが体内の異物や毒物を認識し、取り込み、分解することは知られていますが、このとき細菌などを分化するのに活性酸素が働いているのです。
また体内で取り込まれた酸素から発生する活性酸素以外に、外的な要因で発生する活性酸素もあります。
紫外線や放射線などが細胞内に活性酸素が発生します。 これを利用したものが癌治療としての放射線治療になります。 さらに最近注目されているビタミンCの点滴療法も高濃度のビタミンCが体内で過酸化水素(活性酸素)に変わり、癌細胞を破壊することを利用しています。
この時、活性酸素を分解するカタラーゼ(抗酸化酵素)を持った正常細胞は傷害を受けません。

活性酸素が身体に悪影響を及ぼす時

全ての活性酸素・フリーラジカルが水になるわけではなく、過剰な活性酸素・フリーラジカルは細胞に損傷を与えます。 それを防ぐために各組織には、『抗酸化酵素』と呼ばれる活性酸素・フリーラジカルを消去する酵素が存在します。 「カタラーゼ」や「スーパーオキシドディスムターゼ」「ペルオキシダーゼ」などが活性酸素を無害化するのです。
健康であれば抗酸化物質や抗酸化酵素が過剰な活性酸素・フリーラジカルをある程度消去しますが、消去が追い付かなくなると細胞が損傷を受けて、老化やあらゆる病気を引き起こすのです。
また加齢により、細胞の修復機能は低下しますので注意が必要です。

活性酸素が過剰に作られる原因とは?

ストレス、不規則な生活、タバコ、アルコール、紫外線や排気ガスなどの大気汚染、
食品添加物、細菌やウイルス感染した時、避妊薬、ホルモン治療などの薬品摂取、
抗がん剤などの化学物質が入った時など…

老化、皮膚の変性(しわ・シミなど)、発がん、動脈硬化、高血圧、気管支喘息、心筋梗塞、
虚血性不整脈、糖尿病、糖尿病性網膜症、白内障、アレルギー、パーキンソン病、
アルツハイマー型痴呆、筋萎縮性側策硬化症、膠原病、リウマチ性疾患、
急性胃粘膜障害、胃潰瘍、大腸炎、膵炎、脂肪肝、腎不全、尿毒症、免疫不全などが考えられます。

酸化ストレス度と抗酸化力の両方を測定することの意義

抗酸化力の測定は、無秩序に抗酸化物質を摂取することを防ぎます。 過剰な抗酸化物質の摂取が逆に酸化促進を起こすといわれているからです。
両方を測定することは抗酸化バリアの状態をより正確に知ることができる第一歩なのです。
すなわち酸化ストレス度の低い人が必ずしも抗酸化力が高いとは限りませんし、酸化ストレス度が高い人が、抗酸化力が低いとも限りません。 大切なのは、生体のマイナス面(酸化度)とプラス面(酸化防止力)の両方を測定するとで、より正確な体の状態を把握することなのです。

酸化ストレス+抗酸化力検査キット